執筆者
一般社団法人 日本能率協会 審査登録センター 審査部 FSMS技術部長 関根 吉家
はじめに
食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO 22000が発行された2005年から四半世紀が経過した。日本国内においては、2021年6月の食品衛生法改正に伴い、HACCPシステムに沿った衛生管理の運用が法制化されてから数年が経ち、制度としての定着期を迎えている。現在、多くの食品事業者が直面している課題は、国内市場の成熟と人口減少に伴う「海外展開の模索」、そして原材料高騰や深刻な人手不足といった「構造的課題」への対応である。
こうした環境下において、食品安全マネジメントシステム(FSMS)は単なる「衛生管理の社内ツール」の域を超え、グローバルなサプライチェーンにおける「共通言語」、あるいは「取引のパスポート」としての役割を急速に強めている。
本稿では、GFSI(世界食品安全イニシアチブ)の理念を確認するとともに、主要な承認規格の国内普及の背景、および実務者が経営戦略として押さえるべき本質的な考え方について概説する。
1.GFSI承認の認証制度が持つ意義
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