執筆者
フロンティアフーズ㈱ 三岡 樹里、村田 真一郎
はじめに
アルギニンα-ケトグルタル酸(AAKG)とは
機能性表示食品をはじめとする健康食品、サプリメント市場において、疲労感の軽減や運動パフォーマンスのサポートを訴求する素材への需要は根強い。こうした用途で近年注目されている素材のひとつが、アルギニンα-ケトグルタル酸(arginine alphaketoglutarate、以下AAKG)である。
AAKGはアルギニンとα-ケトグルタル酸が結合した塩であり、経口摂取後は消化管内で速やかに解離し、それぞれが小腸から吸収されると考えられている。吸収されたアルギニンは血管内皮機能の調節に関与する一酸化窒素(NO)の産生基質として機能するほか、アンモニアの解毒やクレアチン・ポリアミンの生合成にも利用される。
一方のα-ケトグルタル酸はミトコンドリア内のTCA回路中間体としてエネルギー産生に寄与し、グルタミン酸・グルタミンの前駆体としてアミノ酸・窒素代謝にも関わる。すなわちAAKGは、「アルギニン供給」と「エネルギー代謝基質の補充」という二つの機能を同時に担う点が特徴的な素材といえる。
1.既報研究の概要と課題
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