執筆者
㈱フリーマンニュートラグループ
はじめに:オメガ3脂肪酸供給における「官能品質」と「客観的評価」への転換
EPAやDHAに代表されるオメガ3系高度不飽和脂肪酸は、心血管系の健康維持、認知機能のサポート、抗炎症経路への関与など、多岐にわたる生理機能を持つ必須栄養素として広く認知されている。日本国内の健康食品市場においても非常に成熟した素材であり、サプリメントから機能性表示食品にいたるまで、多種多様な製品形態で活用されてきた。
しかし、オメガ3脂肪酸を配合した製品開発における最大の障壁は、複数の二重結合を持つ化学構造に起因する「極めて高い酸化脆弱性」と、それによって生じる「官能品質の劣化(不快な臭気や呈味)」をいかに制御するかという点であった。従来、オメガ3オイルの品質管理においては、過酸化物価(PV)、アニシジン価(AV)、およびそれらから算出される全酸化値(TOTOX)といった化学的な酸化指標が一般的に用いられてきた。しかし、これらの古典的な酸化指標には、経時的なオメガ3オイルの実際の官能品質(味や臭い)の挙動を必ずしも完全に予測できるわけではないという技術的課題が存在していた。
消費者がオメガ3製品の摂取を忌避または中断する主たる原因として、摂取後に発生する「魚臭い戻り臭(魚臭逆流)」や口内に残る特有の後味が挙げられるが、これらにはオイルに含まれる揮発性成分のキャリーオーバーや、酸化に随伴して生成される官能的欠陥物質が直接的に関与している。そのため、製品の継続摂取率を高め、市場における競争力を確保するためには、単なる化学的指標の充足にとどまらない、より高度なプロセス工学と「官能品質の客観的・定量的証明」への転換が必要不可欠である。
本稿では、ノルウェーのGC Rieber社が開発し、高度な密封真空管理プラットフォームを基盤とするオメガ3脂肪酸濃縮オイル(VivoMega™)について、その中核をなす精製技術「薄膜脱臭」および世界初の客観的官能評価システム「VivoSens®」の技術的優位性を詳細に解説する。
1.高品質オメガ3プラットフォーム「密封真空管理
システム」
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