| 近年、美容と健康が融合する「Nutricosmetics」、「食べる美容」市場が伸長している。ヘアケアに関連する商品も以前は外用がほとんどだったが、ここへきて食べるヘアケア商品が動き出した。 髪の毛に関する問題は様々な要因が絡んでおり、そのためエビデンス取得が難しかったが、研究が進みエビデンスに基づいたヘアケア食品の開発がみられるようになった。本稿では動き始めた食べるヘアケア商品のための機能性素材についてみていく。 |
ヘアケア市場と食べるヘアケアの可能性
2025年度のヘアケア市場規模は、富士経済の発表では前年比2.6%増の7,096億円で、主要ブランドにおいても高単価製品展開が進んでいるほか、シャンプー・コンディショナー以外のスペシャルケアアイテムやヘアマッサージャー、ナイトキャップ等の関連アイテム数も増えている。また定年年齢の延長やアクティブシニアの増加により、中高年以上の薄毛の悩みを解消したいというニーズも高い。
ホットペッパービューティーアカデミーの「薄毛に関する意識調査2025」によれば、薄毛対策・予防市場は5,137億円、うち「薄毛でない人の予防」が2,678億円と「薄毛である人の対策」を上回った。予防市場においては女性(1,420億円)が男性(1,258億円)を上回っており、薄毛対策にかける一か月あたりの平均金額も前年の2,550円から3,472円と上昇。男性(前年4,142円から4,168円)よりも伸び幅が大きく、意識の高まりがうかがえる。
一方で発毛・育毛剤については、男性用では脱毛の原因とされるテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5-αリダクターゼ活性をもったものが開発されているが、女性の場合、薄毛の原因が男性のようにホルモンだけではなく、さまざまな要因が絡んでおり、商品開発の遅れの一因となっていた。
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